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亀仙人2映画 「ロングエンゲージメント」
2004年 フランス
1917年1月6日、5人のフランス兵が、戦場から逃れるため自ら手を傷つけたとして、軍法会議で死刑を宣告された。5人はフランス軍とドイツ軍の塹壕の間に放置され、死亡したと思われていた。その中のひとり、マネクが生きているとの噂を聞いた恋人のマチルドは彼を探す旅に出ました。
監督: ジャン=ピエール・ジュネ
製作総指揮: ビル・ガーバー
ジャン=ルイ・モンチュー
原作: セバスチャン・ジャプリゾ
脚本: ジャン=ピエール・ジュネ
ギョーム・ローラン
撮影: ブリュノ・デルボネル
美術: アリーヌ・ボネット
衣装デザイン: マデリーン・フォンテーヌ
編集: エルヴェ・シュネイ
音楽: アンジェロ・バダラメンティ
出演:
オドレイ・トトゥ (マチルド)
ギャスパー・ウリエル (マネク )
ジャン=ピエール・ベッケル (エスペランザ )
ドミニク・ベテンフェルド (アンジュ・バシニャーノ )
クロヴィス・コルニアック (ブノワ・ノートルダム )
マリオン・コティヤール( ティナ・ロンバルディ )
ジャン=ピエール・ダルッサン( ゴルド伍長 )
ジュリー・ドパルデュー (ヴェロニック・パッサヴァン )
アンドレ・デュソリエ (ピエール=マリー・ルヴィエール )
ティッキー・オルガド (ジャルマン・ピエール )
ジェローム・キルシャー( バストーシュ )
ドニ・ラヴァン( シ・スー(フランシス) )
シャンタル・ヌーヴィル( ベネディクト )
ドミニク・ピノン( シルヴァン )
ジャン=ポール・ルーヴ( 郵便配達人 )
ミシェル・ヴュイエルモーズ (プチ・ルイ )
ジョディ・フォスター (エロディ・ゴルド )
チェッキー・カリョ (ファブリエール大尉 )
リュファス (ベルトン )
アルベール・デュポンテル (セレスタン・プー)
あらすじ(ネタバレあり)と感想
戦場で亡くなったとされる恋人マネクを探す、マチルドの話です。
彼女は3歳の時事故で両親を失い、叔父のシルヴァン叔母のベネディクトと暮らしています。五歳の時小児麻痺に罹り片足が不自由になりました。子供の時、このマチルドを庇って付き合ってくれたのがマネクでした。
登場人物が大勢なのと、フランス人の名前は、名前だけでは男か女か分からないので人間関係をつかむのが大変でした。そのためこの文章は最後の部分を除いてかなりネタバレしています。映画を見る前か見た後に読んでもらえると、全体の構成が分かりやすくなると思います。
1917年1月6日、雨の降る塹壕の中、死刑を宣告された五人の兵士が歩いている。五人の名前は、死んだドイツ兵から奪った長靴を履いていたバストーシュ、鉄道の溶接工をしていたシ・スー(フランシス)、三人目は勇敢でかって理不尽な行いをした上官を殺した農夫ブノワ・ノートルダム、ティナという娼婦のポン引きをしていたアンジュ、最後にこの映画の主人公マチルドの恋人マネク、二人は幼馴染でした。彼は手の傷が疼く度にマチルトを初めて抱いた時の胸の鼓動を、思い出すのでした。
マネクと不思議な直感の糸で結ばれ、彼が生きていると感じたマチルドは、この直感を頼りにマネクを探し始めます。
1920年6月、レンヌの病院でかってマネク達五人を塹壕「ビンゴ・クレピュスキュル」へと護送したるエスペランザ元伍長に会って、中間地帯に放り出されるまでのマネクの様子を聞き、五人の遺品を受け取りました。この遺品の中の写真や手紙がマネクを探す大きな手掛かりとなります。
マチルトはエスペランザの話の中に出てきた、マネクの最後の頼みを聞いてくれた調達の鬼セレスタン・プーと、五人のうちの一人アンジュの恋人ティナを探すためパリに行き、私立探偵ジェルマン・ピエールに、二人を探し出すよう頼みました。マチルドと同じく足の悪い娘を持つ彼は、格安でこの仕事を引き受けます。
マチルダは謎の手紙を書いたブノワ・ノートルダムの教区の神父に電話して、奥さんとバチスタンの消息を聞き出そうとしましたが、転居して分からないとのことでした。
マチルドは両親の遺産を管理しているルーヴィエール弁護士に「ビンゴ」に関する軍の記録を見せてもらえるよう、頼みます。
私立探偵のピエールはコルシカでティナを探し始めますが、このとき、を両軍の間に放置するよう命令したファブリエール連隊長は、謎の娼婦によって殺されていました。
次にマチルドはバストーシュの手紙にあったブチ・ルイの酒場を訪れ、手紙を渡しバストーシュとビスコット・ゴルドとの関係を聞き出しました。
親の遺産を管理しているルーヴェール弁護士の力で軍の保管庫に入れたマチルドは、内緒で機密書類を手に入れます。その中の一枚が床に落ち、それを拾ったルーヴェール弁護士はポアンカレ大統領の恩赦状であることを知り、マチルドに渡さず自分のところにしまい込みました。この恩赦状は後で意味を持ってきます。
家に戻ったマチルドから話を聞いた叔父のシルヴァンは「ビンゴ・クレキュルの情報求む 謝礼進呈」との新聞広告を出すことにしました。
いろいろ手紙が来ましたが、その中でバストーシュの恋人ヴェロニックの手紙がありました。手紙によると尼さんに変装したティナが、ドイツ軍の長靴をはいた兵士が、もう一人の兵士を担いで逃げているのを見たという兵士から話を聞いて、バストーシュの居所を聞きに来たそうです。当時バストーシュは、死んだドイツ兵から奪った長靴を履いていました。
同じとき私立探偵ピールがやって来て、戦友の話ではある日突然、親友だったバストーシュとゴルドの中が悪くなり言い争うようになったとの話です。この時期はバストーシュが恋人ヴェロニックと別れた時と重なります。この出来事の裏に”女”が絡んでいたとみたマチルドは、ゴルドの妻エロディ・ゴルドを訪ねてパリに行きました。パリの市場でエロディ・ゴルドに会いましたが、ここでは話せないからあとで手紙を書くと言います。
エロディ・ゴルドから手紙が来ました。手紙にはこう書かれていました。
「ゴルドには4人の子供がいました。ただし、子種のないゴルドは結核を患っていた未亡人の子供を引き取ったのです。結婚した時、私にも娘が1人居りました。子供が6人いれば戦場から離れられると知ったゴルドは、休暇で帰る親友のバストーシュに妻を妊娠させるように頼んだのです。結局妊娠はせず、夫ゴルドは嫉妬に狂いバストーシュとの仲が悪くなり、その後夫も病院の爆撃でなくなりました。」
手紙を読んでいるとき、弁護士のルーヴェールから電話があり、マネク達5人は死亡してエルドラン墓地に埋葬されていると、知らせてきました。マチルドは早速その墓に行きましたが、まだマネクが死んだとは信じられませんでした。
ここでアンジュ・バシャーノの墓のアップと、5人と同じ部隊にいたトゥーヴネルが橋の下で殺されるシーンが入ります。このシーンの意味は後で分かります。
すべての希望を絶たれたマチルドのところに、調達の鬼セレスタン・プーが訪ねてきました。
彼は置き去れにされた5人のうち3人が死ぬところを見たと言います。
アンジュは「私はフランス人ではない。コルシカ人だ。」と叫びながらドイツ軍の塹壕に向かうところを、先ほどのシーンで橋の下で殺されたトゥーヴネルによって撃ち殺されました。
シ・スーは戦場の真ん中で歌いながら立ち小便をしているところを、撃たれて死にました。
バストーシュは低空で飛んでくる敵機アルバトロスに向かって手榴弾を投げつけた所を、飛行機の後部機関銃にやられて死にました。飛行機も損傷し、ドイツ軍側に墜落しました。
マネクは枯れ木にM.M.M (意味はマネクはマチルドと結婚するの頭文字)と掘っているところをアルバトロスに撃たれて倒れました。
ノートルダムは死んだふりをしていましたが、ドイツ軍の砲撃で吹き飛ばされるのを見ています。
翌日、マチルドはノートルダムが家族に送った謎の手紙の写しを見せます。セレスタン・ブーは何かの暗号だと思うが分からないと言います。
また、マチルドはこの事件の後、ドイツ軍の長靴を履いたバストーシュを見た人がいることについて尋ねました。セレスタン・ブーによると敵の塹壕の前に置きざれにされる時、ゴルドが敵の長靴を履いていてはまずいと言って、バストーシュと靴を取り換えていたそうです。あとで見たドイツ軍の長靴をはいた兵士はゴルドだったのです。その時担いでいた兵士の名前もデロシェルと分かりました。この若い兵士、デロシェルはこの物語の最重要人物です。二人は軍の救護所に向かって行きました。
最後の希望を絶たれたマチルドは、思わずセレスタン・ブーの頬を叩き部屋に籠ってしまいます。
セレスタン・ブーの案内で”ピンゴ”の戦場跡を訪ねたマチルドは、地元の農夫から片手に包帯をした5人の兵士が埋められていた、との話を聞きます。料理屋で話しているとき、後ろのドイツ人夫婦の妻が立ち上がの黒板に書かれたメニューのうち”M.M.M”の文字を残して消してしまいました。意味の分かったマチルドはこの人とトイレで話します。
この人の話では、兄ギュンターが赤い手袋をしたマルクが木に何か掘っているのを見たと言っていました。またもう一人の爆弾で飛ばされたフランス兵(ノートルダム)も生きていたそうです。
この店の新聞で、アンジュの恋人ティナがギロチン刑にかけられることを知り、彼女に会いに行きました。
ティナはマチルドと別のルートでアンジュの行方を捜し、味方の手で殺されたことを知りました。ティナは、ポアンカレの恩赦を無視してアンジュを前線に取り残した隊長のファブリエールと、アンジュを射殺したトゥーヴネルを殺して仇を討ったのでした。マチルドはアンジュの遺品となった時計をティナに渡しました。それには小さな紙が挟まっていてこう書かれていました。
“復讐は無意味だ、幸せになれ。人生を棒に振るな、お前の地獄の天使より”
一応この映画のネタバレはここまでとします。全部書いてしまうとこの後映画を見る楽しみが無くなってしまします。
残っているのはマネクとノートルダム、謎の兵士デロシェルと彼を担いでいたビンゴになりました。
この映画は登場人物が大勢出てくる上、それぞれが複雑に絡み合っているのでぼーっと見ていると何が何だか分からなくなります。最後に美しいシーンがあるのでそれまで気を引き締めて観
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