西部戦線 1915年
1915年、フランス軍司令官のジョフルは自国を占領しているドイツ軍に対して、何回か攻撃を仕掛け(2月のシャンパーニュ、5月のアルトワ)、フレンチ将軍率いるイギリス軍も参加しますが、その都度攻撃側に大きな犠牲が出て、敗退しました。
この時採ったフランス軍の戦法は、攻撃をかける前に敵陣に大量の砲弾を打ちこみ鉄条網と機関銃を破壊して、砲撃が終わったらすぐ総攻撃をかけ敵陣を占領するというものでした。
しかし、1914年から始まった第1次世界大戦は予想に反して長引いたため、戦争前に備蓄していた砲弾を打ち尽くし、さらに砲弾の製造が間に合わず、1915年2月の時点で大砲1門あたり1日8発しかありませんでした。また塹壕を打つのに必要な重砲も300門(ドイツ軍は3000門)しかなく十分な事前砲撃ができませんでした。
さらに、ドイツ軍主力の重機関銃MG08は本体と台座が一体となっていて、一人でも移動が簡単にできるようになっています。設置も台座を広げればすぐ撃つことができます。英仏軍の使用しているマキシム型重機関銃は、本隊と三脚が別になっていて、移動、設置に時間がかかりました。そのためドイツ軍は砲撃が始まると、機関銃を折りたたんで避難壕に運び、砲撃が終わるとすぐに出して機銃掃射行うことができました。十分な事前砲撃が出来ない英仏軍は多大な死傷者を出しますが、ドイツ軍の防御線を突破することが出来ませんでした。
第2次イーペルの戦い
1915年ドイツ軍は西部戦線から大量の兵員を東部戦線へ回したため、攻撃を控え防御に徹していた。
4月22日、ドイツ軍は手薄な防御陣をカムフラージュするため、ベルギーにある連合軍の都市イーペルに攻撃を加えた。この攻撃は第1次世界大戦で初めて毒ガス(塩素ガス)が使用された。
このガス攻撃でフランス軍2個師団が壊滅的な被害を受け、ドイツ軍はフランス軍陣地を占領しました。しかし西部戦線に穴をあけたにもかかわらず、予備兵力のないドイツ軍はそこで停止しました。ドイツ軍は毒ガスを試験的に使ったのでここまで効果があると分からなかったため、せっかくの戦線拡大のチャンスに対応できませんでした。5月25日、ドイツ軍は再び町を占領しました。
フリッツ・ハーバーは、1905年空気中の窒素からアンモニアを合成する方法を開発して、論文を発表しました。しかし、この方法で作れるアンモニアは少量で、商業的な生産を見込めるほどではなかった。
1908年、ドイツの化学会社BASFの援助を受けボッシュとともに研究をつづけた。1913年、鉄を主体とする触媒で水素と窒素を反応させることでアンモニアを生成する方法(ハーバー・ボッシュ法)を開発し工業化に成功しました。
大量に生産するアンモニアから窒素肥料(硫安・尿素)を作ることができ、農作物の大幅な増産に寄与しました。このことで、彼は1918年ノーベル賞を受賞しました。
しかし、アンモニアから無煙火薬に必要な硝酸を合成することも出来るため、ドイツ軍は第1次世界大戦で使う火薬の原料をすべて国内で調達することが出来ました。
1912年新たに設立されたフリッツ・ハーバー研究所の所長となったフリッツは、第1次世界大戦が始まると毒ガスの開発に着手し、1915年4月22日、第2次イーペルの戦いで初めて使用された。この時は砲弾でなく、ガスボンベから直接噴霧する方法であった。アイキャッチ画像の写真は、この時の様子を写した航空写真です。
この時初めて使われた毒ガス『マスタードガス』は、イーペルの地名から『イペリット』と呼ばれます。
こののち連合国側も毒ガスを使用し、砲弾に詰めて砲撃をしたり、さらに強力なホスゲンガス、マスタードガスも開発され、戦闘に対する使用はエスカレートしていった。
1915年9月連合国は第2次シャニパーニュ会戦を実行した。25日にはイギリス軍はルースの戦い、英仏軍は第3次アルトワ会戦を開始した。連合国側ではこの時初めて、ガス弾による毒ガス攻撃を行ったが途中で風向きが変わり、かえって味方の軍に被害が出てしまった。対するドイツ軍は幾重にも重なった縦深陣地を作って防御したため、連合国の攻撃は失敗に終わった。
1915年西部戦線では、連合国側の幾度にも及ぶ攻撃をはじき返したドイツ側が有利のうちに終了しました。
このサイトをご覧くださっている皆様へ
このサイトで取り扱っている映画は、DMMの宅配DVDレンタルで借りられます。
DMMに入会すると、希望するタイトル(あらかじめリストに登録しておきます)が2枚づつ封筒に入れて、郵送されてきます。返却は同じ封筒に入れて郵便ポストに投函するだけです。
近くにビデオレンタル屋さんがない所などでは、助かると思います。
またこのサイトで扱っている映画のDVDは、店舗に置いていないことが多いため、探したり取り寄せてもらったりする手間を考えると、望む商品を直接自宅に届けてもらえるこのサービスは、大変重宝です。
今はやりのネットによる動画配信サービスよりも、はるかに多い約44万タイトルのDVDを扱っておりますので、なかなか手に入りにくい映画も見ることが出来ます。
現在30日間無料体験サービスを行っておりますので、一度試してみることをお勧めいたします。
興味のある方はこちらをクリックしてみてください ↓