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亀仙人2映画 タイム・オブ・ウォー 戦場の十字架
2008年 カナダ (日本未公開)
「兵士にとって一番の悩みの種は、濡れたマッチです」
監督
ポール・グロス
キャスト
ポール・グロス(マイケル・ダン)
ジョー・ディニコル(デヴィッド・マン)
カロリン・ダヴァーナス(サラ・マン)
脚本
ポール・グロス
音楽
ヤン・A・P・カチマレク
製作
ポール・グロス (共同製作)
美術
キャロル・スパイヤー (プロダクション・デザイン)
衣装
ウェンディ・パートリッジ
あらすじと感想
のっけから激しい戦闘画面で、これはと思った。この戦場でダンは降参しているドイツ少年兵を銃剣で刺し殺したが、すぐに自分も爆撃に遭い傷を負ってしまう。
戦地で負傷したマイケル・ダン軍曹はカナダに送り返され、看護をしてくれたサラと深い仲になる。
完治した彼は査問委員会に呼び出された。それはかって彼が受勲者に決まったが、無抵抗の少年を殺したのに受勲されるのが嫌で軍を脱走したことがあるためだった。このまま前線に復帰させると脱走罪で処罰される恐れがあるため、軍医の粋な計らいで精神衰弱との診断書をもらい、地元で新兵の募集に当たることになった。
新兵募集の仕事をしているダンの所へ、サラの弟デヴィットが応募してきた。しかしデヴィッドは喘息の持病があるため落とされてしまった。喘息持ちだと毒ガス攻撃に耐えられないため、採用しない決まりになっているからです。しかしデヴィッドはカナダ軍に入隊を希望していた。それは、サラとデヴィッドの父親はドイツ人で、戦争が始まるとドイツのバイエルン軍に入隊し、ドイツ兵として戦死したからです。
ちょうどその時、カナダ政府は敵性国民排除命令を出しました。サラは父親がドイツ人だったため、それまで勤めていた看護師の職を解かれてしまいました。失意のうちに家に帰ると、時短は近所の人に破壊され、壁には赤く大きな字でHUN(ドイツ野郎)書かれていました。
HUN(ドイツ野郎)
HUNとはフン族のことで、1900年中国で義和団事件(「北京の55日」という映画があります)が起きたときドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が「敵に対してフン族のように容赦するな」と将兵に命じた事が元になっています。このことから野蛮で残虐な行為をするドイツ人に対して、フン族と同じだという意味で使っています。
二人を家に残しておくことは危険だと感じたダンは、サラを自分のアパートに、デヴィッドを友達のところに預けます。
デヴィッドは街の有力者である恋人の父親を通して、無理やり軍に入隊してしまいます。
一人残った弟デヴィドが軍に志願し、戦場に行くことになったサラは、ダンに激しく詰め寄ります。ダンはデヴッドを守るため名前を偽って前線に戻り、同じ部隊で戦うことにしました。
3か月後、ダンはデヴィッドと同じ部隊でパッシェンデールの戦地に派遣された。
パッシェンデールは湿地帯に作られた町で激しい砲撃で排水溝が破壊され、また雨が続いたため町全体が大きな泥沼と化しました。右の写真は上が戦闘前、下が戦闘後に写した航空写真です。ブツブツに見えるのはすべて砲撃の跡です。
しかし、偽名を使って入隊したことがバレて司令部に呼び出された。司令官はダンがかって勇敢に戦ったことを覚えており、罰として現在所属している部隊の小隊長になるよう命令した。
負傷した兵士を野戦病院に連れて行ったダンは、そこでサラに出会った。2か月前に従軍看護婦に志願し、配属されたのだった。その夜、二人は久しぶりの逢瀬を楽しんだ。
決戦当日、ダンの部隊は後詰めであったが前線が崩壊したため、たった60名でドイツ軍と戦う羽目になった。突撃してくるドイツ軍に対して始めは銃で応戦していたが、防ぎきれず激しい白兵戦になった。
この白兵戦の模様は映画を見てください。かなり激しいです。なかに一人のドイツ少年兵が茫然自失の状態でただ座っているだけのシーンが心に残っています。
撤退し始めたドイツ兵を追って、デヴィッドはたった一人で敵の塹壕に飛び込みます。危うく殺されかけた時、砲弾がさく裂し下に敷いてあったスノコと共に吹き飛ばされ、地面に突き刺さったスノコに引っ掛かってしまいます。遠く加瀬見るとまるで十字架に磔されたキリストのようです。
デヴィッドを助けるため、ダンは丸腰で単身ドイツ軍の塹壕へと向かいます。途中何度か傷を負いながらも、向かってくるダンに攻撃の意思はないと見たドイツの指揮官は部下に攻撃を中止させます。更にダンがデヴィッドを背負うのを、手伝わせました。
自ら傷を負いながらデヴィッドを連れて味方の陣地に戻ったダンは、後方の野戦病院に送られました。ダンは看護してくれたサラにカナダでのデートの思い出話をしながら、息を引き取りました。
最後に、エンディング曲とともに第1次世界大戦当時の映像が流れますが、この人たちはどうなったのだろう。
パッシェンデールの戦いの解説はこちら ↓
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