なぜ戦争が始まるのか 

映画からその訳を探ってみようby亀仙人2世

第1次世界大戦 日本の参戦

time 2017/04/27

第1次世界大戦 日本の参戦

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第1次世界大戦時の日本


第1次世界大戦が始まった当時日本は日露戦争の戦費を海外の借款に頼っていが、戦後ロシアからの賠償金を得られなかったため国家はこの借款返済のため財政難に落ち込んでいた。当時の大隈重信内閣にとって大戦の勃発は『日本国運ノ発展に対スル大正新時代ノ天祐』であり『͡此千載一遇ノ大局』に乗じて『東洋に対スル日本ノ利権ヲ確立』好機であった。早い話が戦争のどさくさに紛れてドイツの利権や領土を奪い、さらなる対外進出を計った。

1914年8月7日英同盟によりイギリスが通商破壊防止のため、本に対しドイツ武装艦隊駆逐の要請をした。これをうけ加藤高明外相は日英同盟の誼と日本の国際上の地位向上のため、参戦するよう主張した。

8月8日臨時閣議で日本の参戦を決議し、8月15日2週間の猶予を付けてドイツに最後通牒をした。8月23日ドイツに宣戦を布告し、山東半島にあるドイツ青島要塞への攻撃を開始した。これは山東半島のドイツ利権継承を目的とするものであった。

  • 青島要塞攻略及び南洋諸島占領

1914年9月11日、山東半島で青島要塞と反対側にある龍口に上陸した日本軍は半島を横断し9月末には要塞を包囲した。

要塞攻撃に必要な重砲を運ぶ第2輸送部隊は9月18日に労山湾に到着し青島要塞の攻撃地点まで軽便鉄道を敷設し砲と弾薬を運んだ。

10年前の二〇三高地攻撃の苦い経験の反省を生かし、約一か月かけて攻撃に十分な火砲と弾薬を準備した。

この時日本軍は陸軍、海軍合わせて7機の航空機による偵察と爆撃を行っている。この時使った爆弾は八センチ砲弾の後部に安定のため羽根を付けたもので、手で落としていた。

10月31日周到な準備ののち一斉砲撃を開始し、11月1日陸海軍による総攻撃が始まった。11月1日午後には日本軍の激しい砲撃でビスマルク砲台はほぼ壊滅状態となり、11月7日弾薬を打ち尽くしてドイツ軍は日本に降伏した。

青島を基地とするドイツ海軍は、開戦前に長期紅海に耐えられない艦を残し南米経由で本国に向かった。海軍は9月末までに、ドイツの植民地であった、マリアナ諸島、カロリン諸島、マーシャル諸島を占領した。

  • 対華21ヶ条要求

青島攻略の後日本は中国に対し、ドイツが中国に持っていた権益を引き継ぐほか、満州や蒙古における権益を伸ばす内容の要求をした。当時の中華民国の袁世凱政府は拒むことが出来ず、認めざるを得なかった。これによって、中国の反日感情がさらに悪化することになった。

 

日本の青島要塞攻撃に関連する映画はこちら↓

映画 「青島要塞爆撃命令」

 

映画 『バルトの楽園(がくえん)』青島要塞攻撃で捕虜となったドイツ兵の受けた待遇とは

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