クリスマス休戦
1914年12月24日西部戦線のあちこちで、対峙していたイギリス軍とドイツ軍の間で自発的な一時停戦が発生し、両軍の兵士が交流した。きっかけはその時のローマ法王ベネディクト15世が、カトリック教徒にクリスマス休戦を呼びかけたことに始まります。
ドイツはこの呼びかけを受諾しました。
クリスマスイブの夜、100メートルも離れていない敵の塹壕からクリスマスソングが聞こえてきた。こちらから口笛や、拍手、歓声で応えていると、その内思い切って塹壕から出る者も現れた。やがて両軍の兵士が塹壕の真ん中に集まり、現場の指揮官同士の話し合いで、クリスマスの間、休戦することが決まった。
下はその時の様子を写した写真です。
一緒にタバコを吸う、イギリス兵とドイツ兵
ドイツ軍の塹壕で、クリスマスツリーの飾りつけをするイギリス兵
敵味方一緒のクリスマスパーティー
塹壕の間に放置されていた遺体を一緒に埋葬した後お祈りする兵士たち
はては、イギリス軍とドイツ軍のサッカー試合も行われた。
イギリスのゴードンハイランダーズ連隊の将校だったアルフレッド・デューガン・チャタ―氏がクリスマス当日、母親にあてた手紙で、こう書いている。
「今これを塹壕の中で書いている。凍るほど寒く、まさにクリスマスの気候だけど、焚火をしていて藁もたっぷりあり、居心地はまあまだ。
今日、僕が見たものは、これまでに誰も見たことがない、驚くべき光景だったと思う。朝の10時、塹壕の土壁越しに外を覗いていると、1人のドイツ兵が腕を振っているのが見え、すぐ別の2人のドイツ兵が塹壕から這い出て、僕たちの方に向かってた。
僕達はかれらを撃つところだったが、相手は銃を持っていないのが分かった。それで味方の1人が出て行った。すると2分もしないうちに、2列の塹壕の間は両軍の兵士や将校でであふれかえり、互いに握手してクリスマスを祝福しあった。僕達はタバコとサインを交換し合い、何人かは写真を撮っていた。」
この話は他の塹壕にも広がり、前線の3分の1で、自発的なクリスマス休戦が行われた。長いところでは新年まで10日も続いたところがあった。
軍の上層部の命令で行われたことでないため、公式記録は何も残っていない。ただ、個々の兵士が撮った写真や、家族への手紙で知られるだけである。
ここまで書くと、とても良い話のように思えますが、クリスマス休戦に参加したのは、おもにイギリス兵とドイツ兵なのです。同じ地域で戦っていたフランスとベルギーの兵隊たちにとっては、自国の領土を占領しているドイツ軍と仲良くすることはできませんでした。
ドイツはフランスとベルギーの国内に侵入しているし、イギリスはベルギーとフランスを助けるために出てきたので、両方とも自分の国の中にいないことが大きな要素だったのでしょう。
あともう一つ、ローマ法王のクリスマス停戦の提案を受諾したドイツですが他の国が同意しなかったため、休戦はしませんでしたが、クリスマス期間中にこちらから戦を仕掛けないよう、通達を出していました。ですからイギリス兵が丸腰で塹壕から出てきても、撃たれることはありませんでした。そうでなれば、塹壕から顔を出した途端、撃たれていたでしょう。
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