戦闘機の誕生

初期の戦闘機

1903年12月17日にアメリカのライト兄弟が「ライトフライヤー号」による動力飛行に成功してから11年後第1次世界大戦がはじまった。

第1次世界大戦当初は敵地の偵察飛行だけだったが、1915年4月1日フランス空軍のローラン・ギャロスがモラーン・ソルニエN機に機銃を装着し、ドイツのアルバトロス製の航空機を始めて撃墜した。その後半月で４機撃墜し、初のエースパイロット（5機以上撃墜）になった。

 

モラーン・ソルニエ N

1914年フランス
単発・単座戦闘機。
全長：5.83m、全幅：8.15m、全備重量：444kg
エンジン：ルローヌ 80HP、武装：7.7mm機関銃×1、
最高速度：144km/h

戦闘機として最初に作られた機体。操縦席前部に機銃を装着していたが、まだプロペラ同調装置がないため、弾丸をそらすための金具が付けられていた。

機銃の弾がプロペラを破損するのを防ぐプロテクター。これでプロペラに当たる弾を横に弾いていた。

1945年6月ドイツが初のてプロペラの回転する隙間から機関銃を打つことが出来る「プロペラ同調装置」を備えた、航空戦専用機（戦闘機）フォッカー　アインデッカーを作り、本格的な空中戦が始まった。

連合国側は１１６年の後半にやっと、エアコー DH.2とRAF F.E.2の2種類の推進式戦闘機やニューポール 11を導入して、フォッカーアインデッカーの勢いを止めることが出来た。

プロペラ同調装置を持たない連合国側は、プロペラを後ろにつけたり、機関銃を複葉機の翼の上につけたりして、対抗した。

エアコーDH.2 　

機銃を前に置くためにプロペラが後ろに付いている。

1916年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長：7.62m、全幅：8.61m、全備重量：428kg
エンジン：グノーム・モノスーパープ・ロータリーエンジン 100HP、武装：7.7mmルイス機関銃×1、
最高速度：150km/h

 

 

R.A.F. FE2

1915年イギリス
単発・複座戦闘・爆撃機。
全長：9.83m、全幅：14.56m、全備重量：1378kg
エンジン：Beardmore 160HP、武装：7.7mm機関銃×2-3、
最高速度：150km/h

上は後方上空からの敵機を打つ時の様子。これは地上での撮影だが、戦闘中にこの格好で打つのは怖い。

 

ニューポール 11

1915年フランス
単発・単座戦闘機。
全長：5.64m、全幅：7.52m、全備重量：480kg
エンジン：ル・ローン9C 80HP、武装：7.7mm機関銃×1、
最高速度：156km/h

プロペラを避けて上翼の上に機関銃を付けている。

ニューポール11は第一次世界大戦期、フランスのギュスターヴ・ドラージュが設計しニューポール社が生産した戦闘機である。1915年夏、ドイツのフォッカー単葉戦闘機が優勢であった西部戦線に登場し活躍した。いわゆる「フォッカーの懲罰」を終結させた機体の1つとして名高い。「ベベ（Bébé）」の愛称で親しまれた。フランスの撃墜王、ギンヌメールやナンジェッセの乗機である。引用ウィキペディア

 本格的な空中戦が行われたヴェルダンの戦いの解説はこちら　↓

解説　「ヴェルダンの戦い」この戦いから大規模な消耗戦が始まりました。　

第１次世界大戦　戦闘機の映画　↓

映画「レッド・バロン」1971年

 

映画　レッドバロン　　2００８年

 

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