なぜ戦争が始まるのか 

映画からその訳を探ってみようby亀仙人2世

映画 「戦場のアリア」

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亀仙人2

映画 「戦場のアリア」

2005年  フランス/ドイツ/イギリス
われらが主、イエス・キリストがお導き下さったのです。我が人生で最も意義のあるミサをあげるよう。

監督
クリスチャン・カリオン

脚本
クリスチャン・カリオン

製作
クリストフ・ロシニョン

出演者
ダイアン・クルーガー
ベンノ・フユルマン
ギヨーム・カネ
ダニエル・ブリュール

音楽
フィリップ・ロンビ

撮影
ウォルター・ヴァン・デン・エンデ

編集
アンドレア・セドラツコヴァ

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解説とあらすじ

1914年で起きた、クリスマス休戦の実話をもとに作れた作られた映画です。

クリスマスが近づいても、ドイツ軍とイギリス・フランス連合軍の間では激しい戦闘が続き、多くの死傷者が出ていた。そんな中、各軍の指揮官は早く戦果をあげるよう、上からの圧力に苦しんでいた。

クリスマスイブの夜、イギリス兵は差し入れのウィスキーを飲み、ドイツ軍は支給されたクリスマスツリーを飾って内々で楽しんでいた。

イギリス軍の担架兵として参加していたパーマー司祭は皆の求めに応じてバグパイプで「I’m dreaming of home(故郷を夢見て)」を演奏する。この曲を演奏している動画です。

 

I’m Dreaming of Home             故郷を夢見て

I hear the mountain birds           故郷の山には懐かしき小鳥たちの声が
The sound of rivers singing          そして、川からは流れゆく水の音(ね)が
A song I’ve often heard            幼き頃から親しみ溢れる歌声よ
It flows through me now            斯くも清らかに、明るくも
So clear and so loud             僕の中に流れる調べよ
I stand where I am               今、僕は遠く離れた戦地に佇む
And forever I’m dreaming of home     そして、いつまでも故郷に思いを馳せるだろう
I feel so alone, I’m dreaming of home    とても淋しくて、僕は故郷を夢見る

It’s carried in the air             その調べは、早朝の爽やかな風に運ばれて
The breeze of early morning          僕のところに響き渡る
I see the land so fair             僕の前には、美しき故郷の大地が広がり
My heart opens wide              僕の胸は、故郷への募る思いで満たされる
There’s sadness inside            一抹の悲しみを包んだ思いで.....
I stand where I am               今、僕は遠く離れた戦地に佇む
And forever I’m dreaming of home     そして、いつまでも故郷に思いを馳せるだろう
I feel so alone, I’m dreaming of home    とても淋しくて、僕は故郷を夢見る

This is no foreign sky             故郷を思う僕に、この空は異郷ではない
I see no foreign light             僕が見ているのは異郷の光ではない
But far away am I                けれど、僕は遠く離れた戦地に佇んでいるのだ
From some peaceful land            何処か知らぬ平和の地に立って
I’m longing to stand              故郷を思う日の到来を願う
A hand in my hand                愛する女性(ひと)と手を繋ぎつつ
…forever I’m dreaming of home        ....いつまでも故郷に思いを馳せるだろう
I feel so alone, I’m dreaming of home     とても淋しくて、僕は故郷を夢見る

 

司祭のバグパイプにあわせた合唱は大きく盛り上がり、ドイツ軍の塹壕にまで届いた。ドイツ軍には招集されたテノール歌手ニコラウスがいた。彼は負けじと「きよしこの夜」を歌いだした。彼の耳にイギリス軍からバグパイプで伴奏するのが聞こえると、塹壕から身を乗り出して歌い続けた。

歌い終わると敵のイギリス軍は皆塹壕から出て、盛大な拍手を送った。

イギリスのパーマー司祭がバクパイプで讃美歌の「讃美歌111番、神の御子は今宵しも」を吹き出すと、ニクラウスはクリスマスツリーを片手に、歌いながら両軍の中間点に進んだ。この曲は、こちらに日本語歌詞付きの動画があります。

 

映画ではドイツ語で歌っていますが内容は、この日ベツレヘムでキリストが生まれた。皆一つに集まり神キリストを称えようというものです。英・仏・独の3軍の指揮官は相談の末、クリスマスの間休戦することを決定し、全軍揃ってのクリスマス・ミサが執り行われた。

休戦終了後、ドイツ軍指揮官ホルストマイヤー中尉が、10分後に英・仏軍に砲撃をすると知らせに来た。英・仏軍は一時ドイツ軍の塹壕に避難した。すると今度は、イギリス軍が報復のためドイツ軍を砲撃することになり、ドイツ軍がイギリス軍の塹壕に避難する。これではきりがないので、今後取りやめることになり、パグパイプの「蛍の光」に送られてそれぞれの塹壕に帰っていく。

日本では「蛍の光」は別れの歌ですが、もとのスコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」では、再会を約束する歌です。最初と最後の歌詞を載せておきます。

旧友は忘れていくものなのだろうか、

古き昔も心から消え果てるものなのだろうか。

・・

いまここに、我が親友の手がある。
いまここに、我らは手をとる。
いま我らは、良き友情の杯を飲み干すのだ。
古き昔のために。

お互い親密になりすぎて、殺し合うことが出来なくなったことを察した各軍の首脳陣は、それぞれの部隊を遠くに配置転換することにした。

西部戦線から東部戦線に送られるドイツ兵が、移送列車の中でイギリス兵が歌っていた「故郷を夢見て」をハミングするところで、映画は終わる。

 

補足1

ドイツの有名なテノール歌手ヴァルダー・キルヒホフが、クリスマス当日慰問に訪れた塹壕でクリスマスソングを歌ったところ、大きな拍手と喝采が敵軍の兵士から送られてきたという話が残っています。この映画では、停戦の開始にこのエピソードを使っています。

補足2

当時の写真の背後に立っている建物が、映画で再現されドイツ軍の塹壕の後ろに立っています。

補足3

この映画の時代に使われていた、フランス兵の軍服です。紺色のコートに、赤色の帽子とズボンの派手なものです。

さすがこの制服では目立ちすぎて、敵の標的になりやすいため、1年もしないうちに地味な服に変わりました。

感想です。

終わりの方でイギリス人の司教が、新しく来た補充兵に向かって

「この戦いは自由を守るための聖戦なのだ。戦争を起こしたドイツ人は、男も女も、老いも若きも、善人も悪人も一人残さず殺さなければいけない。そうすれば2度とこのようなことは、起こらない」

と説いて、戦地に送り出していく。

これでは、今のイスラム国と同じではないか。

この映画が素晴らしいと思うのは、クリスマス休戦に参加した人々のその後の様子を映しているところです。

映画の中で

「我々は戦争を忘れるために集まった。しかし、戦争は我々を忘れていない」

この言葉通りの事が、行われた。

この部分が無かったら、「クリスマス休戦があってよかったね」だけで終わってしまう。

戦争が始まると平和を求めることが大きな罪になり、時の権力によってつぶされ際限なく戦いが続いていく。そして多くの人が死んでいく。

どんなに美辞麗句を並べ立てようが、戦争は嫌だ。

司教が引用した、マタイ伝10章34節とは

黒崎註解Webバージョン マタイ伝10章 34節

 

地上に平和をもたらすためにわたしが来た、などと考えてはならない。平和ではない、剣を、(戦いを)もたらすために来たのである。

 

註解: イエスは福音の反撥的性質を知り給うた。福音の及ぶ処必ず反対の起ることは免れない処であった。蓋(けだ)し悪魔の全力を尽くして滅ぼさんとするものはこの福音だからである。それゆえにもし平和を得んがために世と妥協して福音の本色を失ってしまうならば、キリストこの世に来り給える目的に叶わない、ゆえにイエスは弟子等がかかる妥協によりてその伝道の特色を失わんことを懼(おそ)れ、「却って劍を投ぜん為」すなわち争闘を起さんがために来れることを告げ給うた。濫(みだ)りに争闘を事とすべしというのではない、福音の上に立ちて妥協すべからずというのである。

 

クリスマス休戦の解説はこちら↓

1914年12月のクリスマスに起こった、第1世界大戦中の奇跡

 

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