なぜ戦争が始まるのか 

映画からその訳を探ってみようby亀仙人2世

映画 「ディバイナー 戦禍に光を求めて」 ガリポリの戦の後、オーストラリアの父親が息子を探しにトルコを訪れました。

time 2017/07/07

映画 「ディバイナー 戦禍に光を求めて」 ガリポリの戦の後、オーストラリアの父親が息子を探しにトルコを訪れました。

2014年  アメリカ オーストラリア トルコ

父さん、僕は帰れない。弟たちを守ると約束したんだ。それなのに・・・

監督
ラッセル・クロウ

脚本
アンドリュー・ナイト
アンドリュー・アナスタシオス

製作
アンドリュー・メイソン

製作総指揮
ブレット・ラトナー

出演者
ラッセル・クロウ   (ジョシュア・コナー)

オルガ・キュリレンコ (アイシェ )

イルマズ・アルドアン (ハーサン少佐)

チェム・イルマズ   (ジェマル軍曹)

ジェイ・コートニー  (シリル・ヒューズ中佐)

音楽
デヴィッド・ハーシュフェルダー

撮影
アンドリュー・レスニー

編集
マット・ヴィラ

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映画の解説・あらすじ(ネタバレ有り)

 

題名のディバイナー(映画の原題 The Water Diviner)とはL字型に曲げた2本の金属棒を使って、地下水のありかを探し当てる人のことを言います。

 

1915年12月20日、トルコのガリポリ半島でハーサン少佐率いるトルコ軍は、イギリス軍の塹壕に攻撃をかける。しかし、塹壕はイギリス軍が撤退していたため、もぬけの殻であった。

ガリポリ半島の戦いについてはこちらをどうぞ ↓

第1次世界大戦、海軍大臣だったチャーチルが立てた作戦 ガリポリの戦い

ガリポリの戦いから4年後、オーストラリア、ビクトリア州に住む農夫ジョシュアは、ダウジングロッドと呼ばれるL字型に曲げた針金で地下水のありかを探し、井戸を掘っていた。彼は地下水にありかを探す能力に優れていた。ガリポリの戦いで息子3人を失った哀しみに耐えきれず、ジョシュアの妻は自殺してしまう。妻の「地下の水源が分かるのなら埋もれている子供たちを連れ戻して、」との約束をかなえるためジョシュアはトルコに旅立って行く。

トルコのイスタンブールについた途端、ジョシュアはとんだ災難にあってしまう。子供に鞄を持ち逃げされてしまうのであった。必死に追いかけて行くと、子供の母親が勤めている1軒の宿に連れ込まれてしまう。母親のアイシェはジュシュアがオーストラリア人だと聞くと態度を硬化させてしまう。なぜならアイシェの夫はガリポリの戦いでオーストラリア軍と戦い行方不明になっていたからだ。

陸軍省でガリポリへの通行許可を求めたが、ギリシャがトルコに攻め込んだため(希土戦争)上陸を断られたジョシュアに、アイシェは漁師を雇って上陸すればよい、とアドバイスする。

希土戦争 (1919年-1922年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/17 16:00 UTC 版)

希土戦争(きとせんそう、1919年 – 1922年)は、第一次世界大戦後にギリシャ王国とトルコの間に生じた戦争。大ギリシャ主義を標榜し小アジアに侵攻したギリシャ軍は、ムスタファ・ケマル・パシャ率いるトルコ軍に敗北し、セーヴル条約で得た領土を失い、現在のギリシャ領がほぼ確定した。

ガリポリでは帝国戦争墓地埋葬部隊のヒューズ中佐が、闘いで行方不明になった戦死者を探し出し、埋葬する任務に就いていた。この映画はヒューズ大佐の「ある年配の男が息子の墓を探し、はるばるオーストラリアからここへやって来た」との手紙に基づいて作られました。また元トルコ軍のハーサン少佐もジェマル軍曹とともに、案内役として此処に来ていた。

無断上陸で捕まったジョシュアの話をヒューズ大佐とともに聞いていた元トルコ軍のハーサン少佐は、ジョシュアが落とした息子たちの写真を拾いあげて見た途端、一瞬驚いた表情を見せる(この映画のポイント1)。翌日、ハーサン少佐はジョシュアが送り返される前に、息子たちが最後に戦った戦場へ案内するのであった。ジョシュアはディバイナーとしての勘で地下に埋もれていたエドワードとヘンリーの遺体を見つけたが、長男アーサーの遺体は見つけられなかった。

ジョシュアがガリポリから帰る直前、ハーサン少佐は急いで取り寄せた、長男アーサーが捕虜としてとらえられ、まだ生きているとの記録を渡した。なぜ彼がジョシュアに対してこんなに親切なのかは、後で分かります。

軍からオーストラリアへの帰国を命じられたジョシュアは、帰国する前の日ハーサン大佐と会う。ハーサン大佐はアーサーが負傷者としてアフィヨンに送られたことを告げ、ギリシャと戦うためアンカラに行く途中アフィヨンに寄って調べてみようと約束する。お互い酒を酌みあわすほど仲良くなったハーサン大佐は、戦いの時の思い出話をした。

「初めてオーストラリア人と話した時のことだ。男は白旗を掲げながら負傷兵を我々のもとへ運んできた。我々は一本の煙草を吸い合った。しかしやられてしまった。いつの間にかタバコとライターが無くなっていたのだ。」(この映画のポイント2)

その日の夜、ジョシュアは長男アーサーが旋回舞踊(セマ―)を踊っている夢を見て、まだ生きていることを確信。軍の命令を無視してハーサン少佐のもとに戻り、一緒に行きたいと告げる。

セマ―

トルコのメヴレヴィー教団で行われているセマ―という儀式は、踊り子が神との一体化を求めてトランス状態に入りながら、ひたすらぐるぐる回り続けるという不思議な儀式です。

https://www.youtube.com/watch?v=S45OJnQp6mI&feature=player_embedded

 

 

ハーサン少佐や、ギリシャ軍と戦うためにアンカラに行く仲間と行動を共にするが、途中ギリシャ軍の待ち伏せに会いハーサン少佐以外の連中は殺されてしまう。

命拾いしたハーサン少佐とともに、長男アーサーが最後に生存を確認できたアフィヨンに行く途中の村で、水汲み用の風車を見つけ、ジョシュアはアーサーと再会できた。しかしアーサーは一緒に帰国することを、頑なに拒むのだった。その訳は・・・映画を見てください。

再会を果たした親子を残し、ハーサン少佐は戦いに戻っていく。別れ際に彼はジョシュアにこう言うのだった。「息子に伝えてくれ、盗んだタバコを返せと。あとライターも。」(この映画のポイント3)見ず知らずの人間になぜこんなに親切にしてくれたか合点がいったジョシュアは、にっこりと微笑みを返すのだった。

ハーサン少佐が話していた、トルコの負傷兵を運んできたオーストラリア兵とはアーサーのことだったのです。

迫りくるギリシャ軍からやっとの思いで逃れたジョシュアは、アーサーを連れてアイシェのいる宿に帰ってきた。

彼女が出した粉の一杯入った苦いトルココーヒーは、何を意味しているのだろう。

同じくガリポリの戦いとANZACの映画がこちらにあります。

映画 「誓い」 ガリポリの戦いに参加した二人のオーストラリア兵士のお話

ガリポリの戦いをトルコ側から見た映画です ↓

 

映画 「シーバトル 戦艦クイーン・エリザベスを追え!!」第1次世界大戦での「ガリポリの戦い」をトルコ側から見た映画です 。

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