元FBI捜査官の アリ・H・スーファン(アイキャッチ画像の人 出典Wikipedia)は、もしFBIとCIAが情報を共有していれば、2001年9月11日の起きた惨劇を防げたかもしれないと主張しました。
このドラマは1998年8月7日に起きたケニア・ナイロビとタンザニア・ダルエスサラームのアメリカ大使館爆破事件から、9.11世界貿易センター崩壊までのFBIとCIAの活動を、実話をもとに作られました。
『倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道』はローレンス・ライトによる小説『倒壊する巨塔』に基づくテレビドラマ・ミニシリーズであり、2018年2月28日にHuluで公開された。10話からなるシリーズは、ダン・フッターマン、アレックス・ギブニー、そしてライトらが創作および製作総指揮を担当した。フッターマンはショーランナーを務め、ギブニーは第一話の監督も務めた。
引用ウィキペディア
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『倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道』はローレンス・ライトによる小説『倒壊する巨塔』に基づくテレビドラマ・ミニシリーズであり、2018年2月28日にHuluで公開された。10話からなるシリーズは、ダン・フッターマン、アレックス・ギブニー、そしてライトらが創作および製作総指揮を担当した。フッターマンはショーランナーを務め、ギブニーは第一話の監督も務めた。
引用ウィキペディア
ドラマ全体はDVD6枚組で構成されています。
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亀仙人2倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道 Vol.1(DVD1
物語はCIAによって押収された1枚のHDDが、アメリカ・バージニア州ラングレーにあるCIA本部の地下に設けられた、 対テロセンター ・アレック支局に持ち込まれるところから始まります。
物語のタイトルが流れた後、FBI捜査官の アリ・H・スーファンが9.11後に設けられた『9・11事故 合同調査委員会(2002年11月~2004年7月)』の公聴会で、1998年、CIA対テロセンター ・アレック支局局長マーティン・シェミットが、アルバニアの首都ティラナでアルカイダから手に入れた50人のアルカイダ活動家の情報が入っているHDDの内容を、FBIに公開しなかったと証言します。
アリ・スーファンは1971年レバノン生まれのイスラム教徒で、 ペンシルベニア州マンスフィールド大学卒業後、アラビア語を話せることと、イスラム教徒であることから1997年11月にFBIに入った新人捜査官です。
FBIの対テロセンター “I-49″では、CIAがアフマド・サマラ・マブルク(押収したHDDの持ち主)を捕獲したとの情報が入ってきました。対テロ作戦部長のジョン・オニールはCIAに派遣していた二人の捜査官に事情を聞いたところ、何の情報も分けてもらえなかったと聞き、FBI独自で捜査することに決めました。
9.11同時多発テロを防げなかった理由 その1
各部局間で、アルカイダに関する情報を共有できなかった
CIA内の対テロ対策部門であるアレックス支局には、情報を共有するためFBIから2名の職員が派遣されていました。しかし支局長のシュミットはFBIに知らせると、せっかくの情報源を逮捕され、情報網が破壊されるのを恐れて一切の情報を知らせませんでした。
この為9.11のハイジャック犯の一人ハリド・アル・ミダルがアメリカの入国ビザを獲得したことをFBIに知らせず、彼の入国を許してしまいました。
もし、容疑者が逮捕され大切な情報網が壊れる恐れがあるのなら、FBIにその旨を通知して、逮捕せず監視だけにするように頼めば済むことなのに、そうしませんでした。
その晩ABC Newsのジョン・ミラー が、ビンラディンと直接会見した映像が流されましたが、モニカ・ルインスキーとクリントン大統領との不倫スキャンダル報道のためあまり注目されませんでした。
しかし、この映像を見たスーファンは、ビンラディンが数週間以内に行動を起こすと期間を区切ったことから、近いうちに何かが起こると作戦部長のオニールの伝えました。
オニールは、急遽アルカイダの支部があるケニアのナイロビにベテラン捜査官のボビー(ロバート・チェズニー)を派遣しました。
ABC.Newsでビンラディンの会見映像が流れた後、アルカイダのNo.2であるアイマン・ザワヒリ(彼はビンラディンが殺害された後、アルカイダの司令官となった)は、テロ参加者たちを集め、作戦の実行を命じました。
この間、アメリカ合衆国国家安全保障会議でFBIのジョン・オニールは、 CIAが入手した情報をマーティン・シェミットが公開しないと非難しました。それに対してマーティンは、手に入れた情報はこれからも情報収集の活動に必要であるとして、公開を拒否します。
ケニアのナイロビ、タンザニアのダルエスサラーム、アルバニアのティラナではアルカイダのテロリストが爆破テロの準備をしていました。
ナイロビではビンラディンの元秘書のワディーフ・ハッジが、「ヘルプ・アフリカ・ピープル」という慈善団体を立ち上げ活動していましたが、実は裏でアルカイダの東アフリカ連絡員として働いていました。FBI捜査官のボビーはハッジの家を家宅捜査し、古いパソコンを見つけナイロビのアメリカ大使館に持ち込んで調査したところ、アイマン・ザワヒリの弟ムハンマド・ザワヒリの写真を発見しました。
ナイロビのアメリカ大使館では、入り口の守衛室で一人のアラブ人が何か話しており、その近くでは義足の男が大使館周囲の写真を撮っていました。義足の男はビンラディンのテレビ取材の時、アルカイダNo 2のザワヒリの隣に座っていました。
FBIのジョン・オニールは、テロ対策担当大統領補佐官リチャード・クラークに頼んで、アルバニアのCIAにムハンマド・ザワヒリの写真と引き換えに、スーファン捜査官を捜査に参加させるよう頼みました。
アルバニアに派遣されたスーファンは、CIAの職員たちと一緒にテロ組織のアジトを襲撃しまして、大量の爆薬とバッテリーを押収し、4人の容疑者を捕らえましたが、目的とするパソコンや書類はありませんでした。
その2ヶ月後の1998年8月7日、ケニアのナイロビとタンザニアの首都ダルエスサラームにおかれたアメリカ合衆国の大使館が、トラックによる自動車爆撃で爆破され、ナイロビで死者213名、負傷者5000名以上、ダルエスサラームでは11人が死亡、77名が負傷するという事件が発生しました。
テロ対策担当大統領補佐官リチャード・クラークから連絡を受けたオニールは、捜査官に至急ニューヨークにあるFBI支局に集合するよう連絡し、自身も列車に乗りニューヨークに向かいました。列車の先には世界貿易センターのビルが、そびえ立っていました。
1枚目のDVDには、エピソード1の他に、製作スタッフによる第1話の解説も入っています。
各DVDの内容と解説のリンク下に張っておきます。
DVD1枚目 『倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道』Vol.1
エピソード1”始まり”
製作スタッフによる、エピソード1の解説
DVD2枚目 『倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道』Vol.2
エピソード2”我が宗教の喪失”
エピソード3”犯された過ち”
DVD3枚目 『倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道』Vol.3
エピソード4”水銀”
エピソード5”2000年問題”
DVD4枚目 『倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道』Vol.4
エピソード6”戦場の少年”
エピソード7 “将軍”
DVD5枚目 『倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道』Vol.⒌
エピソード8 “特別な関係”
エピソード9 “火曜日”
DVD6枚目 『倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道』Vol.6
エピソード10 “9.11”
スタッフによる最終回の解説